2016-09-16から1日間の記事一覧
両手で掬った水のように、塞ぎきれない掌の隙間から零れ落ちる。嗚呼、何も残らなかった、と、掌に膜を張った水分だけが愛おしい。貯めようとするから、無くなるのが怖くなる。掬う事を覚えてしまったから、無いものを強請る。悪循環のそれを解消などできず…
両手で掬った水のように、塞ぎきれない掌の隙間から零れ落ちる。嗚呼、何も残らなかった、と、掌に膜を張った水分だけが愛おしい。貯めようとするから、無くなるのが怖くなる。掬う事を覚えてしまったから、無いものを強請る。悪循環のそれを解消などできず…